ドラマ「となりのチカラ」にイライラ!3つの理由と脚本家の意図を考察

2022年1月からスタートした嵐・松本潤主演ドラマ「となりのチカラ」

脚本・監督は「家政婦のミタ」「過保護のカホコ」「ハケン占い師アタル」の遊川和彦と松本潤がタックを組んだドラマです。

どんな展開のドラマになるかと期待していたら予想以上の「観ているとイライラする!」の声が多くありました。

この記事でわかること

  • 「となりのチカラ」ここにイライラする
  • 「となりのチカラ」イライラする理由
  • 「となりのチカラ」を観たみんなの声
  • 「となりのチカラ」脚本・監督の遊川和彦の意図
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目次

「となりのチカラ」ここにイライラ!

引用:テレビ朝日

中越チカラが優柔不断がすぎる

優柔不断でイライラするとの声が多数ありました。

引っ越しシーンでは家具の配置に迷い引っ越し業者をあちこち振り回しイライラさせたり

バスの中でも妊婦さんに席を譲ろうかやめようかと迷ってすぐに行動へ移せずに結局は他の人が解決させる様子にイライラ・・・。

松潤の中越チカラの優柔不断なシーンが盛りだくさんでした。

<優柔不断とは、ぐずぐずしていて物事の決断ができないこと>

誰でも時として優柔不断になることはあるとして、中越チカラのぐずぐずシーンが多すぎる?!

中越チカラは自分の家庭より隣の家を優先

中越灯(上戸彩)の仕事の都合によりチカラが子どもたちのために夕飯を作るシーンです。

隣から悲鳴が聞こえ、やっぱり駆け付ける中越チカラです。

そして、男らしく大きな蜘蛛を駆除するわけもなく1時間もモタモタと悪戦苦闘していました。

もちろん夕食の支度はまだで、灯からカミナリを落とされるチカラはトホホなお父さんでした。

中越チカラは基本いい人なのはわかるけど、灯が自分だったらと考えるとやっぱり同じように怒ってしまうかもしれませんね。

中越チカラは他人を詮索しすぎ

中越灯のセリフで「前の家でも近所のことに首を突っ込んで大変だったのおぼえているでしょ?」

学習しない人は、また同じことをくりかえして周りをイライラさせます。

「人を救いたい」

「周囲を平和にしたい」

と思うことは立派だし、すばらしいことで共感します。

隣の声が気になり押しかけて部屋まで入ってしまう。

引っ越しの挨拶と清水尋也(上条知樹)・凶悪少年犯罪の少年Aと噂の601号室にまで行ってしまいます。

ちなみに中越チカラ家は403号室です。

そこまでしてしまう中越チカラに、戸惑いを感じる声がありました。

中越チカラの行動があやしい

お隣の402号室の住人・木次好美(古川凛)がブランコに乗っていると、中越チカラが近寄っていきます。

木次好美の肩に糸くずが付いていて、またここでチカラの本領発揮で取ろうかどうしようか迷います。

外から見たらあやしすぎる行動にですよね。笑

実際に管理人への苦情が入ります。

普通に話しかければなんでもない場面も中越チカラが躊躇することで変なおじさん化してしまいます。

迷うなら行動しないで!と思ってしまうけど、このオロオロ感がこのドラマの売りなんですよね。

ナレーション猫の田中哲司にイライラ?意見が分かれる

Twitterでは意見が割れていました。

イライラ意見だと、

ナレーションが多いのでは?

松たか子の「大豆田とわこと三人の元夫」のパクリでは?

物語は、虐待や凶悪少年犯罪事件など重めの話なのにナレーションは笑わそうとして面白くない。

ナレーションは松潤が良かった。

楽しめた意見もあるようなので微妙ですね。

そんなに言うほど、違和感は感じられませんでした。

中越チカラの空回り感が強いズッコケキャラなので、全体がシリアスなドラマとは違います。

このドラマは、社会派ホームコメディーだそうです。

もう少しこの点は様子をみたいところですが、イライラ意見としてはありました。

「となりのチカラ」にイライラする理由

中越チカラに共感できるから

ドラマは、フィクションなのでスーパーヒーローが登場して悪い奴をこてんぱんにやっつけたりします。

偶然が重なりスパーンと気持ちよく問題が解決することもあります。

でもこの「となりのチカラ」の中越チカラは、たいして何もできません。

「助けたい!」気持ちとは裏腹に中途半端で何も解決していません。

お隣の木次好美に手旗信号を教えたくらいです。

(ちょっとだけ心を開いてつながりが出来たことは大いに進歩だけど)

だからもどかしくて現実的なので、みんながスッキリできなくてイライラしてしまいます。

現実の自分の身に起きたとして、どれだけ隣の家庭に興味をもって問題を知った時に勇気ある行動ができるでしょうか?

なかなか出来ないですよね。

みんな自分のことで精一杯です。

勇気を出して行動を起こす人は少ないです。

だから、ドラマでは行動にうつして欲しいと思ってしまいます。

他人優先の夫は嫌だ

ドラマの夫(中越チカラ)が自分の夫だったらと想像してしまう人が多数います。

正しいこと・正義の味方はわかります。

その前に自分のこともできていない人が他人の心配なの?とここでも現実的な疑問に思ってしまいます。

独身だったら自分ひとりのことだからどうであろうと迷惑はかからないけど・・・。

結婚をして子供もいる父親が他人のことばかり気にかけていたら嫌ですよね。

仕事もゴーストライターとして他人のエッセイを書いていたり、仕事の締め切りや服装に鈍感な夫。

そんな人が自分の夫だったらと考えてイライラしてしまった声がありました。

松本潤の演技が上手かった?

ドラマに入り込むときに設定にムリがあったり、ストーリーより役者の演技が気になって集中してドラマを楽しめないことがあります。

今回のドラマはいつもの松本潤のイメージとは違います。

松本潤の役・中越チカラにイライラが多くあったのは松本潤の演技が上手かったということかもしれません。

より自然に観ることができたということでしょうか。

イライラさせる役って難しそうですよね。

格好良く振る舞うのはできて当たり前の松潤です。

でも、大げさな演技でもないワザとらしさもない、より自然な優柔不断でオロオロっぷりでしたよね。

「となりのチカラ」を観たTwitterの声

イライラの声

素直に満足の声

イライラするからもう観ないという意見もあれば、イライラするけど面白いからまた観たいという意見もありました。

どちらにしても話題性としては大成功なのではないでしょうか。

2話目以降はどうなるか楽しみですね!

脚本・監督の遊川和彦の意図

「となりのチカラ」は完全オリジナル作品で社会派ホームコメディーということで、遊川和彦の思想が多く入っている作品になりそうです。

今までも話題性のあるドラマを多く手掛けていてメッセージ性の強い作品が特徴です。

遊川和彦がテレビ朝日「となりのチカラ」でのコメントではこんなことを言っています。

格好いい俳優が格好いい役をやることに猛烈な拒否反応があるへそ曲がりのぼくは(〜省略〜)「今まで見たことがない情けない男をやらせたい」と即答した。

出口の見えない閉塞感の漂う今だからこそ「チカラ君みたいな人がとなりにいてくれたらいいなぁ」と沢山の人が思ってくれる作品になればと心から願っています。

引用:テレビ朝日「となりのチカラ」

その思いをしっかりと受け止めた松本潤は頼もしい役者魂を持ったアイドルではなく俳優ですね。

情けない姿は仮の姿で本当の姿は悪と戦うヒーローとかよくある定番の主人公ではなく、どこにでもいるおじさん(?)が主人公の物語。

優柔不断でうざいし「どうしよう、どうしよう!」とオロオロしていて自分のことには気が回らないダメっぷり。

嫁には怒られるけど愛されてもいる幸せな人です。

全然、特別な人じゃない人が社会問題にどう立ち向かって行くのか?と気になりますよね。

「正しくない問題に立ち向かって行動を起こすことは特別な人ではなくても良い。」と教えてくれている気がしました。

問題が解決しなくても少しの勇気が大きなキッカケとなり良い方向に進むのかもしれません。

そんなことを遊川和彦は伝えているのではないでしょうか?

明るいハッピーエンドの作品となるでしょうか?

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